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[JP] 日系カナダ人ワーキンググループからの最新情報中山被害体験談の投稿依頼

Updated: Jun 9, 2022

2020年101

2014年以降日系カナダ人ワーキンググループ(以下、JCWG)は中山・ゴードン・吾一が犯した性的虐待の被害者らのため、公正な裁きを求めて活動を続けています。英国国教会が2015年にバンクーバー日本語学校で公式に謝罪をし、中山の性的虐待がより広く知られるようになりました。その一方でJCWGは中山が犯した牧師による性的虐待と英国国教会の数十年に及ぶ虐待隠蔽に対して賠償金を請求するため、ここ最近全カナダ日系人協会(略称NAJC)に加わりました。


JCWGが2017年に開催した講習会ではSatsuki Ina教授によって、ある牧師が犯したサンフランシスコ・チャイナタウンでの広範囲に及ぶ虐待事例が報告されました。被害者らが受けた虐待体験談が公表されたとき、さらに多くの被害者が自らの体験を伝えようと進み出たのです。そして今日のME TOO運動で見られるように、権力を持つ人間から受けた虐待被害体験が表に出ることで、加害者に自身の行動の責任を取らせるという結果につながっています。体験談は長い間隠されたり否定されたりしたことに対して裁きを要求する人々のための、影響力のある意見となっているのです。


被害にあった方々が前に進み出て自身の体験を話すことはどれほどつらいだろうかと理解していますので、私たちが代わりに戦い続けます。しかし個人的な体験談や供述書が強い影響を与えることもまたわかっています。一般社会や人々が被害者の虐待経験を知れば知るほど、私たちは虐待を羞恥の問題ではなく、公正な裁きと説明責任を求める問題にすることができるのです。


牧師による性的虐待に耐えて生きることは、道理の問題だけではなく個人の幸せに関わる問題でもあります。被害者のなかには経験を共有することで安堵を現す方もいらっしゃいました。不当な恥辱の感情や自己非難を打ち明けて、自分は独りではないと気づくことでよりどころを得ることができたためです。


JCWGは中山による性的虐待の被害者またはその家族に虐待体験談の投稿をお願いしています。もちろん、書き手が望まれるようであれば匿名性は維持されます。体験談は概略でも委細でも投稿できますし、虐待が人生にどのような影響を与えたかを明かしていただくことも可能です。ご家族やご友人は被害者の方のために体験談の録音や書き取りでご協力いただけますでしょうか。もしくは、被害者家族としてのご自身の体験談を投稿いただけます。


謹んで、報告書の匿名性はお約束します。当委員会が複写し得る体験談は文書と録音のどちらも極秘に処理されます。おそらくJCCA出版のBulletinの記事になりますが、何らかの手段で体験談が公表されたり共有されたりする際は書き手の方にお知らせします。どうか、JCWG(jcworkinggroup@gmail.com)宛にあなたのお話を送ってください。被害者や支援者からの依頼があり次第、カウンセリング支援が無料で提供されます。被害者の身元に関しては一切教会に明かされることはありません。

日系カナダ人ワーキンググループ

Judy Hanazawa, Constance Kadota, Emiko Lashin, Wendy Matsubuchi-Bremner, Larry Okada, Naomi Shikaze, and Peter Wallace



反応

Bulletin9月号の記事に反応した証言をすでにたくさん受け取っています。いただきました体験談に深く感謝申し上げ、周りの方々にも投稿のお礼を申し上げます。私たちはあなたと共にあります。



証言2:匿名希望。1946年。少年たちが互いに虐待経験を明かす。


「ただ、時間がかかりますが、お許しください。この話が起こった時から長年経ちますので。回想に基づきます。天気に関していうと、南アルバータが経験したなかでもっとも大変な年の一つでした。1964年のことです。あれは6月で、私は学校から歩いて帰っていました。まだ家まで四分の一マイルのところにいた時、近所の仲間が彼の家から走り降りてきて、『ねえ、きみ、あれが来てるから急いでいった方がいい。』と言いました。彼は(迫り来るあらし)を指差しながら、『襲ってくる前に家に帰らなきゃだめだ。走って!』と言うので、私はそのようにしました。ぎりぎりで帰宅した私は、母と妹と一緒に床で毛布をかぶりました。二人は叫び声をあげていました。私たちは木々の下にある掘っ立て小屋におり、ドンドンという大きな音があちらこちらから聞こえました。この時、『僕の生活の何がおかしくなってしまったのだろうか・・・(拘留の間に)全て奪われてしまって、そして今、お母さんと妹がアルバータの掘っ立て小屋の床で泣いている。何かしなくちゃ。』と考えていました。三日間雨が降り、多くの農場が浸水しました。その冬は凍てつくような寒さで、池は凍りつきました。池は少年の一人が住んでいた近所の農場にもありました。そしてその(匿名化済)農場はAとその家族が住んでいたところです。私たちは集まってスケートをし、そこで火を焚いて話していました。私が『ねえ、みんなはキリスト教の家庭出身だよね。神は誰?』と聞いたら、一番年上のBが『大変だ!中山と話しているのか。』と言うのです。私は中山が訪ねてくると話しました。それはBが中山から痴漢行為を受けていると私、いえ私たちに打ち明けたときでした。そして、Aが『うわ、B、中山は君にもそれをしたの?』と言うと、私たちと一緒にいた友人Cが続けて『ええ・・・』といったので、私はCも乱暴をされたのだとわかりました。この告白は全て私の『神は誰?』という質問によって起こりました。三人全員が乱暴されていて、それを知らなかったのです。それからBAは『いいか。何があっても、あの男を君に近づけない。そして、今日僕たちが話したことは絶対に他の人に話したらだめだ。』と言いました。そして、JCWGが英国国教会とこの過程に取りかかるまで、一度も話したことはありません。


2010年、Aを知る友人のDAを訪ね(カナダ)に来て、戻っていきました。その後、Dから中山の情報を得たくて何度もDに電話をかけました。その時、2010年までに中山は他界しBも亡くなっており、Aは行方がわからなくなってしまったのです。ええと、Dとの電話では、『話をするにはなんとも難しい内容だね・・・起きてしまった邪悪なことが本当にたくさんある・・・そして、黙っていると誓った。だから、申し訳ないけれども話すことはできない。このことでずっと心を乱されてるんだ。』


Dは牧師の一人で、再びカナダに戻ってくることは一度もなかったです。そして、何が起きたと思いますか?昨夏、亡くなったのです。Dの、、、Dの娘は彼にそっくりでした。(85歳以上で)亡くなりました。彼が私に話した一つのことは、『(語り手を呼び掛けて)、中山がペルーに行ったと思うのだけれど、ペルーには日本人がいる。そして中山はブラジルのサンパウロにも行って、そこでも悪事を働いた。』Dは牧師の任期中に何らかの方法でこの人たちに会ったようです。これが私とDが交わした最後の会話となり、それから二度と連絡を取ることができませんでした。


実は、仲間のBが亡くなったときに葬儀に参列してBの家族全員に会いました。最初に声をかけてくれた人は(Aの)弟であるCでした。私が話したスケートの集まりにもいたCです。会話の中で私が『CAはどこにいるの?』と聞くと、『悲しいことなんだけど、ずっと会ってないんだ。どこに住んでいるのかもわからない。』と言うのです。そして彼の目から涙が溢れたので、私とCAについて話すのをやめました。それからは一度もCを見ませんでした。いずれにしても、これが私が巻き込まれた中山体験談です。そして、Dが他界したのでこれを終結としました。」


ー言及された個人情報を保護するため匿名化済みです。



証言6:Stan Shigehiro 1947年 個人の証言


私の体験談です。


家族はアルバータに抑留され、ついには1942年リッチモンドにいました。私たちが住んだ二部屋の掘っ立て小屋は、テンサイ畑を専門に扱うPaxmanの農場にありました。


1945年頃、私の両親は仲間の説得力ある話によってキリスト教、英国国教会に改宗しました。両親は以前仏教徒でした。


中山師は1947年に私の家を訪れてきました。彼の訪問はいつも、最終的に夕食と一泊が伴いました。そのとき私は10歳で、二人兄弟の長男でした。


家にあった唯一の寝室には、二つのダブルベッドが置いてありました。一つは両親のベッド、そしてもう一つは弟と私のものです。中山が一泊したときは、弟は両親と同じベッドで寝て、彼は私と一緒に一つのベッドで寝ました。


その夜中のどこかで彼は私の体をまさぐり、そして私の手を取って彼の陰部に置き無理矢理撫でさせたのです。数ヵ月ほど経ったあとかもしれません、また同じことが起きた二回目の中山滞在のあと、三回目の中山滞在時には外のテントで寝ると決めました。彼は私についてきてテントの中に入り、また同じことが続いたのです。


日中は道沿いにいる友人を訪ねましたが、中山がやって来たときに一緒にいきたがりました。道すがらで唇にキスをして、私の手を彼のズボンの中にいれてきました。この三回目以降、中山が訪れてきたらいつでもしっかり身を隠すようにして、できる限りあの人を避けました。



カウンセリング支援はすぐに利用可能です!



被害者の方ですか?または、おそらく家族や友人として被害者を知っているために中山氏が犯した牧師性的虐待の影響を受けましたか?JCWGでは手助けをする用意が整っています。皆さんの体験談の共有を喜んでお迎えします。もし公にあなたの体験談を共有することができれば、他の方が体験談を共有するための後押しになるかもしれません。



私たちはまた、カウンセラーに相談したい方にも支援をしています。カルガリー教区は中山氏によって傷つけられた方々への無料カウンセリングをお約束します。教区に皆さんの名前が共有されることはありませんが、氏名、希望カウンセラーの名前、そしてそのカウンセラーの連絡先情報が必要になります。詳細情報は(jcworkinggroup@gmail.com)から私たちにご連絡ください。


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